問題81 質問紙法によって行われるのはどれか。2つ選べ。
1. MMPI
2. WCST
3. YG 性格検査
4. バウムテスト
5. Rorschachテスト
答え
13
質問紙法によって行われるのは、以下の2つです。
MMPI (minneosta 多面人格検査)とYG性格検査です。
1.MMPI は、567の質問項目から人格特性をさまざまな側面から評価する代表的な質問紙式人格検査です。
2.WCST (ウィスコンシン・カード分類テスト)
認知機能検査の一種で、注意や作業記憶などの実行機能を測定します。
3.YG性格検査は、日本で開発された質問紙式の性格検査で、広範な性格特性を測定できます。
4.バウムテスト
投影法の一種で、樹木の描画からパーソナリティを評価します。
5.Rorschachテスト
インクのにじみ模様を解釈させることで、無意識な心理状態を推測する投影法です。
したがって、質問紙法によって行われるのは1.MMPIと3.YG性格検査の2つになります。
問題82 ASIAの評価法における脊髄髄節とそのkey muscleとの組合せで正しいのはど
れか。
1. C5 肘関節屈筋群
2. C6 肘関節伸筋群
3. C7 小指外転筋
4. L2 膝関節伸筋群
5. L3 足関節背屈筋群
答え
1
問題83 フレイルの指標とサルコペニアの評価で共通する項目はどれか。2つ選べ。
1. 握力低下
2. 体重減少
3. 歩行速度低下
4. 主観的疲労感増大
5. 日常生活活動減少
答え
13
フレイルの指標とサルコペニアの評価で共通する項目は、以下の2つです。
●握力低下
●歩行速度低下
握力低下は、フレイルの判定基準の1つであり、サルコペニアの診断にも握力が用いられます。加齢に伴う筋力低下を反映します。
歩行速度低下は、これもフレイルとサルコペニアの両方で評価項目となっています。移動能力の低下を示す重要な指標です。
体重減少 フレイルの判定基準にはなりますが、サルコペニアの診断基準には含まれていません。
主観的疲労感増大 フレイルの症状ですが、サルコペニアの評価項目ではありません。
日常生活活動減少 フレイルの結果としてこうした状況に陥りますが、サルコペニア診断の直接的な項目ではありません。
したがって、握力低下と歩行速度低下がフレイルとサルコペニアの評価で共通する項目となります。
フレイルの判定基準
サルコペニアの診断基準
問題84 前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺に共通するのはどれか。
1. 感覚は正常である。
2. 尺骨神経の分枝である。
3. 肘部管のTinel徴候が陽性である。
4. 中・環・小指の伸展動作が困難である。
5. 母指と示指のつまみ動作が困難である。
答え
1
前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺に共通するのは、「1.感覚は正常である」
という点です。
前骨間神経は運動神経で感覚線維は含まれていません。
後骨間神経も同様に純粋な運動神経です。
したがって、両神経麻痺に感覚障害は伴いません。
2.尺骨神経の分枝である。 前骨間神経は正中神経の分枝、後骨間神経は尺骨神経の分枝です。
3.肘部管のTinel徴候が陽性である。 前骨間神経麻痺では陽性となりますが、後骨間神経麻痺では陰性です。
4.中・環・小指の伸展動作が困難である。
後骨間神経麻痺の症状です。前骨間神経麻痺では母指球筋の運動障害が特徴的です。
5.母指と示指のつまみ動作が困難である。 前骨間神経麻痺の症状です。後骨間神経麻痺では関連しません。
以上のように、感覚障害を伴わない点のみが前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺に共通しています。
問題85 言語発達で正しいのはどれか。
1. 喃語は6か月ころからみられる。
2. 有意味語の発語は8か月ころからみられる。
3. 言語的意味理解は10 か月ころからみられる。
4. 2語文の発話は1歳ころにみられる。
5. 言語獲得の臨界期は3歳ころである。
答え
1・3(不適切問題)
言語発達において正しい選択肢は以下の2つです。
1.喃語は6か月ころからみられる。
3.言語的意味理解は10か月ころからみられる。
喃語は6か月ころからみられる これは正しい記述です。喃語とは赤ちゃんが発する言葉の基礎となる無意味な音の反復で、6か月頃から始まります。
言語的意味理解は10か月ころからみられる これも正しい記述です。簡単な言葉の意味を理解できるようになるのが10か月頃からです。
2.× 有意味語の発語は8か月ころからみられる。 有意味語(「ママ」「パパ」など)の発語は12か月頃からが一般的です。
4.× 2語文の発話は1歳ころにみられる。2語文の発話は1歳6か月頃からみられます。
5.× 言語獲得の臨界期は3歳ころである。 言語獲得の臨界期は5歳頃までとされています。
したがって、正しい選択肢は1と3になります。