問題61 骨格筋の収縮について誤っているのはどれか。
1. 筋小胞体はCa2+を貯蔵している。
2. 活動電位は筋収縮に先行して発生する。
3. 神経筋接合部にはニコチン受容体が分布する。
4. 支配神経に単一の刺激を加えると強縮が起こる。
5. 単収縮が連続して起こると階段現象がみられる。
答え
4
1.〇 筋原線維は網状の膜で覆われている。この網目状の膜を筋小胞体という。筋小胞体にはカルシウムイオンが貯蔵されている。
2.〇 中枢からの骨格筋収縮の指令は、運動神経線維を通って電気化学的に骨格筋へ伝えられる。すなわち、中枢からの情報(刺激)は活動電位により電気信号として迅速に伝えられ、その情報が神経終末までやってくる。シナプス伝達の結果、活動電位が発生し筋全体に興奮が伝えられます。
3.〇 神経インパルスが体性運動ニューロンの軸索末端に到着。アセチルコリン放出、アセチルコリン受容体(ニコチン受容体)と結合。活動電位発生
引用文献:トートラ人体の構造と構造と機能第3版P324 丸善出版
4.× 筋に単一の刺激を加えると筋は1回だけ収縮を行う。これを単収縮という。
単収縮が連続して起こるようにな反復刺激を加えると収縮力は次第に大きくなる。
5.〇 反復刺激の頻度を高くすると各単収縮は加重され緊張力は単収縮の4倍になる。これを強縮という。
引用文献:基礎運動学第6版P82 医歯薬出版
問題62 シナプス前膜の脱分極に続いて軸索終末に流入するのはどれか。
1. カルシウムイオン
2. ガンマアミノ酪酸
3. グルタミン酸
4. ナトリウムイオン
5. リン酸イオン
答え
1
引用文献:からだがみえる人体の機能と構造P126 MEDIC MEDIA
問題63 Type Ⅱと比べてType Ⅰの筋線維の特徴で正しいのはどれか。
1. 易疲労性がある。
2. 解糖系酵素活性が低い。
3. 収縮速度が速い。
4. ミオグロビンが少ない。
5. ミトコンドリアが少ない。
答え
2
問題64 心音または心電図波形と心周期における現象との組合せで正しいのはどれか。
1. 心音のⅠ音僧帽弁の閉鎖
2. 心音のⅡ音大動脈弁の開放
3. 心電図のP波His 束の伝導
4. 心電図のQRS波洞房結節の伝導
5. 心電図のT波心室筋の脱分極
答え
1
1.〇
2.× 大動脈弁、肺動脈弁の閉鎖音
3.×洞房結節からヒス束
4.×心室が興奮する時に発生する波、
5.×興奮した心室が回復していく時に発生する波
問題65 抗体を産生するのはどれか。
1. 赤血球
2. 好中球
3. 好酸球
4. リンパ球
5. 血小板
答え
4
1.×酸素運搬作用
2.×細菌の貪食
3.アレルギー反応
4.〇
5.×血液凝固
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