問題91 手根管症候群の典型的な所見として正しいのはどれか。
1. 猿 手
2. 骨間筋の萎縮
3. 前腕回内時の疼痛
4. Froment 徴候陽性
5. 環指尺側から小指の感覚障害
答え
1
1.〇
2.✕ 骨間筋の萎縮は尺骨神経麻痺(鷲手)
日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/ulnar_nerve_palsy.html
3.✕ 円回内筋症候群で疼痛が出現します。
4.✕ 尺骨神経麻痺の検査
5.✕ 環指尺側から小指の感覚障害は尺骨神経障害です。
問題92 血管疾患と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。
1. Buerger 病 喫 煙
2. 下腿静脈瘤 妊 娠
3. 解離性大動脈瘤 アテローム硬化
4. 深部静脈血栓症 長期臥床
5. 結節性多発動脈炎 糖尿病
答え
5
1.閉塞性血栓血管炎とも呼ばれ、四肢の主幹動脈に閉塞性の血管全層炎を来す疾患である。特に下肢動脈に好発して、虚血症状として間欠性跛行や安静時疼痛、虚血性皮膚潰瘍、壊疽(特発性脱疽とも呼ばれる)をきたします。
2.下腿静脈瘤は、静脈の弁の機能不全により血液が逆流しやすくなることが原因で発生します。これは通常、妊娠期間中に増加する女性ホルモンの影響を受けることが一因となることがあります。
3.大動脈は、外膜、中膜、内膜の3層構造となっており、十分な強さと弾力を持っていますが、なんらかの原因で内側にある内膜に裂け目ができ、その外側の中膜の中に血液が入り込んで長軸方向に大動脈が裂けることを大動脈解離といいます。
4.足から心臓へと血液を戻す血管(静脈)に血の塊(血栓)ができて詰まってしまう病気です。ふくらはぎや足の表面にある静脈に血の塊ができても大きな問題とはなりにくいのですが、下腹部や太もも、膝の中心を走る深部静脈に血の塊ができた場合、重症となってしまいます。血の塊が足の静脈から心臓や肺に向かって流され、肺の血管に詰まった場合、肺塞栓症を引き起こします。
問題93 腎疾患と原因の組合せで正しいのはどれか。
1. 腎硬化症 尿路結石
2. 慢性腎不全 糖尿病
3. 急性腎盂腎炎 動脈硬化
4. 腎後性急性腎不全 心不全
5. 腎前性急性腎不全 前立腺肥大
答え
2
1.✕ 高血圧: 長期にわたる高血圧が腎動脈や腎臓の血管に損傷を与え、硬化が進行することが原因となります。
2.〇 糖尿病: 長期にわたる高血糖が腎臓に損傷を与え、腎機能が徐々に低下することが原因となります。
3.✕ 尿路感染症: 細菌が尿管を通って腎臓に侵入し、感染が腎盂に広がることが原因となります。
4.✕ 尿路閉塞: 尿が腎臓から排泄されないため、逆流して腎臓にダメージを与えることが原因となります。例えば、尿道結石や腫瘍などが原因となることがあります。
5.✕ 血液循環の低下: 血液の循環が不足することが原因で、腎臓に十分な酸素や栄養分が届かないために急性腎不全が発生することがあります。出血、脱水、心不全などがこれに該当します。
問題94 気管支喘息の治療薬はどれか。
1. β 遮断薬
2. アスピリン
3. ステロイド
4. フロセミド
5. マクロライド系抗菌薬
答え
3
1.✕ β遮断薬(βブロッカー): 主に高血圧、心臓疾患、不整脈、狭心症などの循環器系の疾患に使用されます。また、特に心臓の過度な刺激を抑え、血圧を調節するためにも使用されます。
2.✕ 血液をサラサラにし、血栓の形成を防ぐ効果があります。主に心臓疾患や脳卒中の予防、また疼痛や発熱の軽減のために使われます。
3.〇 炎症を抑え、免疫系を調整する作用があります。関節リウマチ、アレルギー反応、皮膚炎、喘息、自己免疫疾患など、様々な疾患に対する治療に使用されます。
4.✕ 利尿作用があり、高血圧や浮腫などの循環器系の問題に対処するために使用されます。水分やナトリウムの排泄を促進し、血圧を下げる効果があります。
5.✕ 主に細菌感染症の治療に使用されます。呼吸器感染症、皮膚感染症、尿路感染症など、広範囲の細菌に対して効果があります。
問題95 大動脈解離の続発症で誤っているのはどれか。
1. 腎不全
2. 脳梗塞
3. 脊髄障害
4. 三尖弁閉鎖不全
5. 心タンポナーデ
答え
4
大動脈解離は通常、主に血管の壁に生じた裂け目によって血液が漏れ出る状態であり、三尖弁閉鎖不全とは無関係です。
1 腎不全: 大動脈解離による血行障害が腎臓に影響を及ぼす可能性があります。
2 脳梗塞: 大動脈解離が脳への血液供給を妨げ、脳梗塞の原因となります。
3 脊髄障害: 大動脈解離が脊髄に影響を与え、脊髄障害を引き起こすことがあります。
4 心タンポナーデ: 大動脈解離に伴う出血が心膜内にたまり、心タンポナーデを引き起こすことがあります。
心タンポナーデ:看護roo参照
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