問題71 肘関節屈曲のみに作用するのはどれか。
1. 肘 筋
2. 上腕筋
3. 烏口腕筋
4. 腕橈骨筋
5. 上腕二頭筋
答え
2
1.✕ 肘関節伸展
2.〇 肘関節屈曲
3.✕ 肩関節屈曲
4.✕ 肘関節屈曲、前腕回内・回外
5.✕ 肘関節屈曲、前腕回外
問題72 安静呼吸における吸気時で正しいのはどれか。
1. 横隔膜は上昇する。
2. 外肋間筋は弛緩する。
3. 胸腔内は陽圧になる。
4. 腹横筋が主に収縮する。
5. 上部胸郭は前上方へ拡張する。
答え
5
1.✕ 吸気時、横隔膜は下降する
2.✕ 吸気時、外肋間筋は収縮する。
3.✕ 肺と胸郭の間には胸膜腔という密閉された空間があり、ここは大気圧より常に圧力が低い状態(陰圧)になっています。呼吸筋の収縮で胸郭の容積が拡大すると、それに伴って胸膜腔の内圧はさらに低くなります。
4.✕ 腹横筋は努力性呼気で働く
5.〇 上部肋骨は前上方、下部肋骨は横方向へ拡張する
問題73 基本的立位姿勢を矢状面から観察した場合、重心線が通るのはどこか。
1. 後頭隆起
2. 烏口突起
3. 大転子前方
4. 膝蓋骨前方
5. 外果前方
答え
5
矢状面の重心線は、耳垂、肩峰、大転子、膝関節前部(膝蓋骨後面:膝前後径の前1/3)、外果の2~3cm前部を通ります。
問題74 運動学習の効率で正しいのはどれか。
1. 覚醒度は高いほどよい。
2. フィードバックは多いほどよい。
3. 練習動作の難度は低いほどよい。
4. 多様練習は学習初期に行うとよい。
5. 練習動作は基準課題に似ているほどよい。
答え
5
1.✕ ストレスやモチベーションといった刺激や覚醒状態が適度にあるとき、パフォーマンスは最も高くなります。刺激や覚醒状態が極端に低い、あるいは逆に高過ぎるときには、パフォーマンスは低下します。つまりパフォーマンスを高めるためには、適度な刺激や覚醒状態が必要ということです。これを「ヤーキース・ドットソンの法則」と言います。
2.✕ 運動学習の初期にはフィードバック(KR)が必要ですが、学習の効果が上がってきた段階では、フィードバックの頻度が多すぎると、かえって学習効果が上がりにくくなります。プレー毎にフィードバックをしてしまうと、学習者にとってフィードバックがあるのが当たり前になり、上達に必要な自らのプレーの振り返りやミスから学ばなくなってしまいます。
3.✕ 運動学習の過程は3段階に区分されます。初期相(認知段階)、中間相(連合段階)、最終相(自動化段階)3つです。初期相はまず、何を行うのか、どのように運動したらよいのか難易度の低い内容を獲得する時期です。中間相は運動課題をより有効な運動パターンへと精錬させるため難易度は高くなります。
4.✕ 一定練習とは、ある固定した条件の下で運動学習を繰り返し行います。この一定練習は初期相で行います。多様性練習とは、さまざまな条件の下で運動課題を行うことを意味します。この多様性練習は中間相で行います。
5.〇 学習の転移、例えば、野球のバッティングの練習は、ゴルフのスイングに影響を及ぼすことが知られている。先行学習が後続学習に促進的に影響をすることを転移と言う。2つの課題の類似性が高いほど課題間の転移は大きくなる。
問題75 病因のうち化学的要因はどれか。
1. 熱
2. 圧 力
3. 喫 煙
4. 紫外線
5. 放射線
答え
3
1.✕ 物理的要因
2.✕ 物理的要因
3.〇 化学的要因
4.✕ 物理的要因
5.✕ 物理的要因
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