問題61 骨格筋で正しいのはどれか。
1. 健常成人では体重の約10 % を占める。
2. 赤筋線維はミトコンドリア量が少ない。
3. 筋疲労の化学的原因は乳酸の蓄積である。
4. 神経筋接合部での興奮の伝達は両方向性である。
5. 低負荷の運動強度では白筋線維が活性化しやすい。
答え
3
1.✕ 平均35~40%
2.✕ 赤筋はミトコンドリアが多い
3.〇
4.✕ 運動神経終末と筋肉組織の接着部にシナプスが形成され筋収縮を引き起こす。このときの神経伝達は一方向である。
5.✕ 低負荷の運動強度で活性化しやすい筋線維は、通常、持久力や筋力の向上に寄与する赤筋線維です。これらの筋線維は、長時間にわたる軽い負荷の運動に適しており、持続的なエネルギー供給が可能です。
問題62 下垂体前葉から分泌されるホルモンはどれか。
1. メラトニン
2. オキシトシン
3. バソプレシン
4. プロラクチン
5. アルドステロン
答え
4
1.✕ メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモン。 体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替えて生活リズムに作用する。
2.3✕ オキシトシンとバゾプレッシンは下垂後葉から分泌される。
4.〇 正解
5.✕ アルドステロンは副腎皮質から分泌される。
問題63 視覚で正しいのはどれか。
1. 明順応には20 分程度かかる。
2. 視神経乳頭は視覚受容器を欠く。
3. ビタミンC 欠乏で夜盲症となる。
4. 近視では網膜の後方に焦点を結ぶ。
5. 毛様体筋は遠くを見るときに収縮する。
答え
2
1.✕ 明順応は短時間で回復する。
2.〇 視神経乳頭には視細胞がないため、光を感知できません。そこに対応する視野は、マリオット盲点と呼ばれる暗点となり、どんな人にも必ず存在します。
3. 夜盲症はビタミンA欠乏である
4.近視は網膜の前方で焦点を結ぶ
5.✕ 毛様体は近くを見るときに収縮(厚く)する。毛様筋が収縮して内径が小さくなるので,チン小帯が緩み,水晶体が厚くなる。遠くを見るときは、毛様筋が弛緩して内径が大きくなるので,チン小帯が引っ張られて緊張し,水晶体が薄くなる。
問題64 長期間の有酸素運動の効果として正しいのはどれか。2 つ選べ。
1. 安静時血圧の上昇
2. 安静時心拍数の上昇
3. 最大心拍出量の増加
4. 骨格筋の毛細血管網の発達
5. 安静時の交感神経の緊張亢進
答え
34
1.✕ 安静時血圧は停会する。有酸素運動を行うことで、収縮期血圧(上の血圧)が2~5 mmHg、拡張期血圧が1~4 mmHg低下する。
2.✕ 有酸素運動を続けていくと、安静時心拍数がだんだん下がります。 全身持久力がついてくると心臓が強化されて、1回の拍動で押し出せる血液の量(1回拍出量)が増加します。 その分だけ心拍数が下がるのです。
3.4〇 心臓・肺の機能が強化され、末梢の血液循環は改善し、代謝もよくなります
5.✕ 有酸素運動によって血流が増加し、酸素や栄養素が全身に適切に供給されます。これにより、身体全体が効率的に機能し、副交感神経が優位になりやすくなります。
問題65 副交感神経の作用で抑制されるのはどれか。
1. 膵液分泌
2. 気管支筋収縮
3. 房室伝導速度
4. 直腸平滑筋収縮
5. グリコーゲン合成
答え
3
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