第58回【共通】午前 問題76‐80

共通問題 午前

問題76 胃全摘出術後の巨赤芽球性貧血で欠乏する栄養素はどれか。

1. ニコチン酸
2. ビタミンA
3. ビタミンB1
4. ビタミンB12
5. ビタミンC

答え


巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12もしくは葉酸(ビタミンの一種)が不足することで生じる貧血の総称である。その中で代表的なものが「悪性貧血」である。
原因は、胃の全摘出や小腸疾患、極度の摂食低下(菜食主義など)がある。

問題77 末梢神経の脱髄がみられるのはどれか。

1. 多発性硬化症
2. de Quervain 病
3. 進行性核上性麻痺
4. 腰部脊柱管狭窄症
5. Guillain-Barré 症候群

答え

1.多発性硬化症は、中枢神経系の慢性炎症性脱髄疾患。脳や脊髄、視神経のあちこちに病巣ができ、症状が「再発」したり「寛解」したりを繰り返す病気。✕

2.ドケルバン病(de Quervain病)は、手首(手関節)の母指側にある腱鞘(手背第一コンパートメント)とそこを通過する腱に炎症が起こった状態 ✕

3.進行性核上性麻痺(PSP)は、脳の中の大脳基底核、脳幹、小脳といった部位の神経細胞が減少する疾患です。パーキンソン病関連疾患に含まれ、厚生労働省の指定難病にもなっている。✕

4.腰部脊柱管狭窄症は、腰椎の脊柱管が部分的に狭くなり、神経が圧迫されて起こる病気

5.ギラン・バレー症候群は、本来体外から侵入してくる外敵(ウイルスなど)に立ち向かうはずの免疫システム(抗体など)が、何らかの理由で自己の末梢神経を攻撃して髄鞘に障害が起き、神経の命令の伝導が障害されることで、手足の麻痺などの症状が出る病気。〇

問題78 性的な欲動をコントロールするために、性的なことを理論的に分析しようとする防衛機制はどれか。

1. 抑 圧
2. 行動化
3. 知性化
4. 反動形成
5. スプリッティング

答え

フロイト(Freud,S)は精神疾患がを抱えた患者を治療していく中で、過去に傷ついた体験や、自分にとって受け入れがたい感情を意識しないで済むように、無意識に抑え込んでいることを発見した。これが「防衛機制」です。フロイトの没後はアンナ・フロイト(Freud,A)や、メラニー・クライン(Klein,M)たちが防衛機制の在り方や種類などについて、理論を発展させた。
5のスプリッテイングは分離のことである。

問題79  Freud の発達論において1 ~ 3 歳ころはどれか。

1. 口唇期
2. 肛門期
3. 性器期
4. 潜在期
5. 男根期

答え

問題80 障害受容に至る5 つの過程において2 番目に現れるのはどれか。

1. 解決への努力期
2. ショック期
3. 混乱期
4. 受容期
5. 否認期

答え

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